北関東ひとり旅(5月28日)

(旅のルート: 計測中
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道の駅「にらさき」で夜を明かした。
旅は終わりに近づいている。
夕方には家に帰って、ゆっくり休もうと思った。
そう考えると、観光地巡りはお昼くらいまでだろうな。

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甲府南で高速を降り、精進池に向かう。
いつもなら月曜日特有の最悪の憂鬱感の中、会社に向かっているところだ。
今日、休んだ分、仕事が貯まるんだろうな、と嫌なことを考える。
難しいバグの問い合わせが来ないといいけどな、と心配になる。
どうしても仕事のことを考えてしまい、おもいっきり楽しめない。
それなら、無職のときに旅行すればいいじゃない、と思うが、無職期間は、それはそれで 金銭面など不安要素が多く、やはり楽しめない。
もっと楽観的な性格なら人生楽しいだろうな、と思う。

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精進池に到着した。
たくさんの人が釣りを楽しんでいる。
この人達は無職なんだろうか、と疑問になる。

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風がなく湖畔は静かだった。
今日休んだ分、明日、忙しいだろうなと、また考える。
旅が終わりに近づくほど、憂鬱な気分になる。

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直ぐ近くの本栖湖に移動する。
昔は精進湖と本栖湖はひとつだったんだって。

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湖の横を走る道路にクルマを停めて、しばらくたそがれる。
平日だからか誰もいない。

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西湖に到着した。

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水際、ギリギリにクルマを停車する。
大型のSUVが湖の中まで、クルマを進入させて釣りをしていた。
見ていると楽しそうだけど、俺は待つのが嫌いなので、多分、釣りは向かないだろうな。

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西湖のこうもり穴へ。

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300円の入場料を払うと、ヘルメットを貸してくれた。

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木漏れ日の中、洞窟に向かう。
誰もいない。
やっぱり平日はいいよな、ひとり旅は平日にするのが最高なんだと思う。
俺くらい孤独だと、もはや土日休みである必要がないんだよ。
去年、節電対策で夏季は木金休みだったけど、全く、困らなかった。
むしろ、また木金休みにしてもらいたいよ。

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こうもり穴に到着。

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ドラクエ3の洞窟の音楽が頭の中で鳴り始める。
アリアハンからロマリアに抜けたときの感動が蘇えってきた。

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地面が波状になっていて、溶岩が流れた後が確認できる。

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この奥はコウモリの住みかになっていて立ち入り禁止だった。
コウモリは一日あたり体重の半分の餌を食べるんだって。
それなにも関わらず、洞窟内に糞は全く落ちていない。
これって実際のところ、毎日の掃除が大変なんだろうな、と想像する。
そう考えると300円くらいの見学料は安いもんだな。

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河口湖を眺めあと、最後の目的に向かう。

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天下茶屋商い中の看板を見つけた。
またか、って思うかもしれないけど、うん、そうだよ。

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御坂峠を軽快に駆け上がっていく。
緑がきれいで気持ちがいいよ。

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きたー!!
天下茶屋に到着。
ここは太宰治が3カ月間滞在して執筆活動を行ったお茶屋さんだよ。
また、旅の締めくくりを太宰してしまう。

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八重桜がきれいだった。

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太宰が滞在したのは、2階の客間。

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残念ながら天気が悪くて、富士山が見えなかった。
太宰治はここから見た景色を罵倒した。
好きじゃないどころか軽蔑すると言った。
下に河口湖があって、真中に富士山があって、まるで風呂屋のペンキ絵だ、と酷評した。
俺からすれば、たとえ富士山が見えなくても、すばらしい景観だった。
もしも、富士山の雄大な姿があれば、絶景なんだろうな、と思う。
でも、それは時々見るから、そう思うのであって、毎日見ていたら嫌になるのかな。
それとも、思うように筆が進まないときに、太宰はこの景色を見たのだろうか。
自分の好きな音楽を目覚まし時計にセットしても、憂鬱な学校や仕事の始まりと、その音楽がリンクして、いつしか曲まで嫌いになるよね。
条件反射っていうかさ、それと同じなのかなぁ、と思った。

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ちょっと早いけど、お昼にする。
奮発してキノコほうとう鍋を食す。

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1400円でちょっと予算オーバーだけど、見学料も含まれていると思えば、高くない。
実際のところ、凄く美味しかった。
これなら見学料が含まれていなくても、ありだなと思う。

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お腹も満たされたところで2階にある太宰治記念館を拝見させて貰う。

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おお、この人か~、と思った。
こちらのお嬢さんが太宰が滞在中に配膳や掃除などのお世話をした人だ。
滞在記である富嶽百景に登場する。
富嶽百景のヒロインと言ってもいいかもしれない。

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太宰は天下茶屋の人たちと打ち解けることに苦労し、孤立していたら、気味が悪いと噂されて悔しい思いをした、と書いてあった。
なんとか、交流を深めようと、お嬢さんが配膳に来る度に世間話をしようと思うのだけど、何も思い浮かばず、 何気ない会話が、太宰にとっては人生について演説するくらい大変なことだと小説に書いてあった。

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完全にコミュ障じゃん。
富嶽百景にしたって、小説というより滞在記だし、もっと言えば日記に近い。
みちのく旅行のときにも書いたけど、太宰は紛れもなくダメブロガーの先駆者だな、と改めて思った。

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天下茶屋の正面にある小道を登り文学碑へ。

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富士には月見草がよく似合う、と文学碑には書かれていた。
なるほどね。
風呂屋のペンキ絵のように完成された景色よりも、小さくて儚い花のほうが富士に合う、と太宰は思ったようだ。
太宰の繊細さを垣間見たような気がした。
今夜、富嶽百景を読み直すかな、と思った。
旅は終わってしまった。

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